夢…

昨日は、世界の秋吉敏子氏、そして同じく世界的サックスプレイヤーの
ルータバキン氏を聴かせて頂く機会に恵まれた。

秋吉さんは、３年前にも来崎されたが、その時よりも益々
パワーアップされており、彼女の奏でる『音世界」から、
彼女の生き様全てが感じられた。
一生かけても足元にも及ばないけれど、音楽への真っすぐな思いと
想像を絶する努力…、そして彼女の強さ、優しさ
たおやかさに一歩でも近づきたいと心に誓った夜でした。

一方、ルータバキン氏…極太のサウンドに加え、宝箱のようなアドリブ。
世界的プレイヤーの『引き出し』に改めて感服である。
昨日のコンサートでも、ルー氏のアドリブが始まると
一気にリズムが本物に変わる瞬間を何度も感じた。
『コレ！コレだ！』と、あまりの素晴らしさに涙ちょちょぎれそうだった。
ドラムのmitty氏の進化っぷりも嬉しかったけれど、
とりわけ、ルー氏と無伴奏バトルをされたメイジヤさんが、みるみるうちに
良いリズムになり、ハードルをいくつも越えて行くあの瞬間！
鳥肌が立った！
ほんとうにbigなアーティストは、その共演者までをも
エネルギーと愛で、成長させてくれるものなのだと痛感した。

私も東京に帰りたい…
またNYにも行きたい…
と、ちょっと胸が締め付けられた。

東京在住時代共演させて頂いていた、
日本を代表するサックスプレイヤー・宮本大路氏
（私のCD・長崎タイフーンに参加して頂いている）は、
ルー氏のお弟子さんである。
２００９年に大路さんは、
秋吉敏子＆ルータバキンオーケストラに参加された時に
こんな事を語っていらっしゃる。
『本番中は締め上げられるような緊張感の中にも途中
このコンサートの成功を確信して、まるで西武時代の清原が
日本シリーズでの対巨人戦の勝ちを確信してボロボロ
泣きながら守備位置についていた様にオレも涙ぐんだ』と…。
秋吉敏子＆ルータバキンとの共演は、一つの夢が叶ったともおっしゃっている。
そして、敏子氏が『ダイローさんはルーの誇り、と常々言っていますよ』と。

昨夜、長崎で共演されたビッグバンドの皆さんも、お一人お一人が一つの
夢を叶え、幸福を噛みしめ、これからの音楽人生が大きく変わるチャンスを
頂いたに違いない。
アートクロウの皆さんのこれからの進化、楽しみです！

私も、夢に向かって一歩ずつ進むぜょ。